回避依存症って聞いたことありますか?深い人間関係を築くのが苦手な人。じつは知らないだけで、周りにも回避依存症の男性がいるかもしれません。知らずにお付き合いしたり、結婚…なんてなるとちょっと厄介なことになるかも。ぜひその特徴をチェックしてみてください。
回避依存症ってどんな障害か知っていますか?
「回避依存症」って聞いたことはありますか?依存症というけれど、どんな障害があるのでしょう?回避依存症とは男性に多く見られる人格障害ですが、女性にも存在します。回避依存症はアダルトチルドレンの一つの現れとして考えられている人格障害の一種です。ただ「病気」ではありませんし、難しいですが、治る可能性もあります。
回避依存症の男性の特徴ってどんなところ?
回避依存症とは、深い人間関係を築くのを回避しようとし、人と親密になるのを避けようとする人のことです。束縛されることを嫌い、感情的な接触を避けようとしますが、本質的には対人関係に強い不安をもち、寂しがりやな面があります。基本的に普通の対人関係を結ぶのが難しく、孤立して生きていこうとします。
対人関係に距離をおこうとするのは、親密な関係が壊れることを恐れたり、相手の要求に応えらないのではという不安からです。傷つくことの恐怖から、ほんとうの自分を知られないように、隠したり、秘密にしたりします。それによって自分が傷つかないように守っているのです。人間関係の煩わしさから、全く別の活動に熱中したりもします。
回避依存症の人ってどんな思考の持ち主?
回避依存症の男性はまず、上下関係を気にしたり、敵か味方かなどと、関係性を両極端に振り分けて考え、他人にレッテルを貼ります。また、一つ良くないことがあると、すべてに当てはまると考えたり、何でもマイナス思考で捉えたりします。根拠もないのに、悲観的になったり、悪い方向にいくと決めつけてしまったりします。
自分の短所を過大に捉え、長所を過小に評価する反面、他人に対しては逆の評価をします。それによって自信がなく落ち込むか、虚勢をはったりします。また、基本的に他人が全員、自分と同じような感情を持っていると考えています。そのため、何々すべきとか、すべきではないなどの基準を自分にも他人にも押し付けたりします。
回避依存症っていったいどんな症状があるの?
回避依存症には以下の4つのタイプがあるといわれています。気になる人がもしかして回避依存症?なんて不安があったら、チェックしてみてください。
独裁者タイプの男性
とにかく何に対しても自分が優位にたっていないと気がすまないタイプです。自分の思い通りにいかないと怒りをあらわします。相手との上下関係をつくり、相手をコントロールしようとしたり、監視したりします。自分が主導権を握っていないと気が済まないタイプです。
搾取者タイプの男性
相手に要求はするけれど、相手からの要求は受け付けないタイプです。独裁者タイプと違うのは、直接要求するのではなく「愛」や「誠意」などという言葉を使い、間接的に要求してくることです。ものを頼むときは優しいですが、拒否されると怒りをあらわします。自分は得るものが多く、相手は与えるばかりで何も得ることがないという関係になります。
ナルシストタイプの男性
自分が特別な人間だと思っているタイプです。自分を認めて褒めてくれる人には普通に対応しますが、少しでも自分に批判的だったりする人に対しては攻撃的になります。自分の世界観が全てであり、相手の気持ちを考えることができません。
脱走者タイプの男性
とにかく束縛されることを嫌い、自由であることを求めています。自分の殻に閉じこもって、人が中に入ろうとするのを拒絶します。相手が近づけば近づくほど、離れたくなるタイプです。何か要求されることを嫌がり、管理されていると感じると逃げ出したくなるタイプです。
どうして回避依存症になるの?
回避依存症になる原因としては、おもに5つの原因が考えられています。
過保護の後遺症が原因でなる場合
過去の家族からの「過保護」が原因の場合があります。親からの過度の過干渉や、大切に育てられすぎたことで、他人と関わることに対して、面倒だと思ってしまうことが原因となります。
しつけが厳しかったことに原因がある場合
回避依存症になる原因で大きいのが、親からの影響ということがあります。親があまりにも「しつけ」が厳しいと、絶対的な存在である親のしつけが大人になっても本人をしばり、恐怖心から人との距離の取り方が分からなくなっていることがあります。
過去のトラウマが原因の場合
過去に人間関係において、近すぎる関係が壊れてしまったことで、大きな傷を負ってしまったことがある…などの原因が考えられます。人に騙された経験などもトラウマとなります。
自分に自信がないことが原因の場合
自分に対して自信がもてないことにより、他人に自分のことを深く知られるのが怖いといったことが原因で、人に本当の自分を見せられないということもあります。何か自信を喪失するきっかけがあった場合もあります。
裏切られたという経験が原因になる場合
過去に裏切られたことがあるという経験から「人を信じると騙される」と感じて、他人と距離を取る場合があります。とくに社会的な生き方をする男性に回避依存症が多いのは、そういった経験をする機会が多いからともいわれています。
回避依存症かどうかチェックする方法ってあるの?
自分の本当の気持ちや考えが伝わらないように、深い人間関係になることから逃げたりするようなところはありませんか?相手にやたらと丁寧な敬語で接したり、距離をとったり、問題に触れないようにするなど、いろいろな手法で相手との接触を避けたりしていないか、よく観察してチェックしてください。
回避依存症の特徴である、苦手な相手や、都合が悪くなったときに、話題をすり替えたり、黙ってしまったり、怒ったりなどして、問題から逃げようとしていないかチェックしてみてください。他人や環境のせいにする傾向がないかも要チェックです。
回避依存症の男性は、深い人間関係になるのが苦手で、常に見捨てられる不安を持っているので、女性に対して、いつも自分を理解してくれる相手を求めています。回避依存症の男性は自信に満ちて、スマートに振る舞うことに長けているので、自分にあまり自信を持てない女性の方は特に惹かれやすいようです。自分にそういう傾向がないかチェックしてみてください。
彼氏のこんなところ、もしかして?回避性依存症の男性の危険な魅力
こんな特徴的な魅力があります
回避依存症の男性は自分に自信がないのを隠すため、自信たっぷりな振る舞いに加え、服装なども流行を取り入れたおしゃれで、魅力的な着こなしをしている男性が多いです。こうでなくてはならないという思考が強いので、自己管理が完璧で、女性が惹かれやすいボディの男性が多いのも特徴です。いわゆるアピール上手で、モテる男性も多いです。
強気な発言をしたと思ったら、情熱的なことを言ったりする男性も多く、彼氏からいわれたらドキドキしてしまう女性も多いでしょうが、それも自分の自信のなさを隠すためなので、よくチェックして、惑わされないようにしてください。特に回避しようとするのが特徴ですので「捨てる」などという言葉をよく使うこともあります。
回避依存症の男性に惹かれやすい女性
回避依存症の男性はモテる傾向が強いので、そんな男性を彼氏に持てば最初は幸せですが、一方的に自分の価値を押し付けてきたり、付き合っていても彼氏に本当に愛されているのか分からないという悩みもでてきます。普通の女性の場合はその時点で、きちんと抗議したり、きっぱりと別れたりします。
こんな女性は要注意!共依存の恐怖
ただ「共依存」といわれる、ダメな男に惹かれやすかったり、恋愛依存症の女性は、このような男性に引き寄せられる傾向があります。相手のいいなりになったり、悪くもないのに謝ったり、不当な要求に従ってしまったりと、回避依存症の男性にコントロールされやすくなってしまいます。
彼氏との共依存で惹かれあっていないか、要チェック!
特に恋愛依存症の女性は、自分のことを過小評価していて、自分を犠牲にして尽くしたり、尻拭いしたりすることに、存在意義を感じやすい傾向があます。回避依存症の男性と磁石のように惹かれあって、ズルズルと関係を続けたり、別れられなくなったりしてしまいます。自分にも依存体質がないか、冷静にチェックしてみることも大切です。
回避依存症の彼氏との接し方
依存症同士の恋愛はこんな特徴が…。接し方をチェックしてみてください
回避依存症の男性と恋愛依存症の女性は電撃的と思えるような恋に落ちることが多いです。そして依存症同士の関係は一緒にいることで、症状が進行してしまうことがあります。心当たりのある女性は男性への接し方を自分に問いかけてみてください。彼氏の依存的な行動を黙認するような接し方をしていませんか?助長するような接し方をしていませんか?
好きだからと、こんな接し方をしていませんか?
好きだからどんな不本意なことも許してしまうような接し方をしていませんか?それは自分だけでなく、回避依存症の男性にとっての成長を奪う結果になることもあります。特に恋愛依存の女性は彼氏を受けいれて、自分も受け入れてもらおうという接し方をする場合があります。 回避依存症の男性に愛情を与えてもらおうとしても無理があります。
どういう接し方をすればいいのでしょうか?
穏やかな恋愛関係を築きたいなら、お互いがゆっくりと育っていくような接し方をする必要があります。回避依存症の男性にそういった接し方ができなければ、そのまま我慢するか、別れるしか方法がありません。一番大切なのは、その彼氏と一緒にいることが、本当に自分にとって幸せなのかということです。自分を犠牲にする接し方では決して幸せにはなれません。
回避依存症の彼氏との結婚はあり?
どんな恋愛であっても、関係を続けていけば「結婚」を意識するようになるかもしれません。回避依存症の男性との結婚ではどのようなことが考えられるでしょうか?まず結婚に踏み切る前にどんな悪影響が起こり得るのかを知っておくことも大切でしょう。
こんな気持ちで結婚を決めると依存症状が悪化する可能性も
「好きだから」だけでは結婚は成り立ちません。自分がなんとかしてあげたい。自分が頑張ればなんとかなるのでは?見捨てられない…などといった気持ちで結婚に踏み切ると、彼氏の症状がさらにひどくなる可能性もあります。
具体的には結婚後どういったことが考えられるでしょう?
結婚を後悔しそうなのが、彼氏のモラハラです。回避依存症とは、人と深く関係を持ちたくないため、他のことに依存する傾向があります。そのため、仕事やギャンブル、趣味などに依存したり、別の女性に依存して浮気することも考えられます。自分の世界が一番だと考えているので、束縛したり、監視したり、逆に無視したりといったことも考えられます。
結婚前によく考えてみましょう
「彼氏のことを信じたい」という一方的な気持ちだけでは解決できません。ただ、回避依存症は「思考の癖」なので、彼氏自身が自覚を持って克服しようと決意できたら、依存を断ち切ることができるかもしれません。ただし依存症とは人格障害の一種です。長年の回避依存的思考を克服するためには専門のカウンセラーなどにきちんと相談するなどが大切でしょう。
結婚前に知りたい!回避依存症のまとめ
回避依存症の男性は一般的にモテる男性が多いです。付き合っている彼氏との関係で「本当に愛されているのか」などの悩みがある場合、一度回避依存症の症状はないかチェックしてみることをオススメします。深い人間関係を望まない特徴がありますので、しっかりと見極めて、自分を犠牲にして不幸にならないように注意してください。
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